こんにちは、創造社/エアステージ石川の高間です。
今週5日間を使い、ドローンを1,000mまで上昇させ、どのような景色を
見ることができるのか実験を行いました。
機材は、DJI Matrice 300 RTKとZenmuse H20Tです。
今回の目的ですが、災害等が発生した際に上空から被害状況を確認し、
災害支援に役立つ情報をいち早く提供するためというものです。
Zenmuse H20Tというカメラは、ズーム機能が非常に優れているので、
高い高度から広い範囲を視認することができるというメリットを活かし、
離陸地点からドローンを前後左右に移動しなくても、そのまま真上に上昇する
だけで広範囲の状況が確認できます。
今回の飛行方法は、航空法で定められている高度150m以下の高さでの飛行ではないため、
航空局や空港事務所をはじめ、様々な機関へ申請を行いました。
そして飛行許可・承認を頂き、実際に飛行してみたところ、多くの課題が見つかりました。
まずは電波の問題。
高度が高くなるにつれ、送信機と機体との電波が遠くなり伝送遅延が発生します。
そのため、操縦やカメラの操作に支障がおきます。
電波切断となった場合は、予めの設定で自動帰還を選択しておりましたので、自動で
離陸地点に戻るようになっております。
実際に飛べた高度は約960mでしたが、操縦やカメラの操作が自由にできる高度は
800m以下かなと思います。
スペック上ではまだまだ上に行けるようですが、飛行場所にもよるのかなと。
それと天候にも左右されました。
今回使用した機材は、防水機能のあるドローンですので、雨天時も飛行しましたが
晴天時に比べ、電波が届きづらかったです。
災害時は悪天候が多いと予想されるため、この部分はかなり重要であると思います。
しかしながら、小雨の中でも高度750mまでは電波は届きました。
天候でいえば、風も重要ですね。
地上に比べ上空は風も強いので、飛行する際は事前に風速の確認を行う必要があります。
今回の実験では、最大風速が11~12m/sの中で飛行しました。
機体が揺れてはいましたが、しっかり制御してホバリングできていました。
カメラも当然揺れますが、大きくズームしなければ問題なく使用できました。
その他細かな課題はありますが、思いつくところを記載しました。
このように、ドローンを適切に使用すれば、大変便利な手段になるかと思います。
様々な分野でドローンは使われておりますが、それぞれのドローンが持つ力を最大限に発揮
できるように利活用していくことが大切ですね。
ドローンにご興味のある方が見られておりましたら、どんな些細なことでも構いませんので、
まずはお気軽にお問い合わせください。
社員一同、心よりお待ちしております。
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